海賊グチョッパーの宝2013(H25)
平成25年度練馬区立光が丘第八小学校わかば学級(特別支援学級)での実践 平成16年に書き下ろした学芸会用シナリオ。前回の劇の完成度の高さから、再演は難しいかと考えていた。しかし、学芸会の劇指導の担当が回ってきたこと、指導体制が整っていること、子どもの実態が落ち着いていることなどを鑑みて再演可能と判断し、9年ぶりにストーリーをリニューアルして取り組むことにした。 力のある6年生が11人いるという恵まれた条件の下、各グループにリーダーとして6年生を配置することができたことで、練習過程において異学年集団の関わりを軸に進めることができた。 大きな変更点としては、2点。1点目は、海賊ジャンケンの武器(海賊マスト・海賊刀・海賊ハンマー)を伝説の大海賊グチョッパーから与えられるようにした。前作では、始めから子ども海賊が武器を持って登場したが、使い方がよく分からない設定を際立たせるには、グチョッパーからもらって物語が展開していく方が自然であると考えた。2点目は、ウニ海賊の登場曲を総合格闘家ヴァンダレイ・シウバの入場曲から、映画「仁義なき戦い」のテーマ曲に変更した。当時は総合格闘技ブームで、テレビを付ければこの曲がどこかしらで流れてくるような状況であったが、今やその影はない。それならば、時代を超えてインパクトのある「仁義なき戦い」のテーマを採用することで、ヤクザの怖さとウニ海賊の恐ろしさを重ね、物語のクライマックスを演出する方が効果的であると考えた。 学芸会本番での子ども達の演技は、児童鑑賞日および保護者鑑賞日の共に、最高の演技を披露することができた。あの完成度は、今後の教員人生の中でも超えることができないと思ってしまう程であった。本当に最高のタイミングでこの劇を再演することができたことは、幸運以外の何ものでもない。 劇の物語の原作、脚本、監督、キャラクターデザイン、電子紙芝居、大道具デザイン・作成、挿入曲の選曲、テーマ曲の作詞作曲の全ては、イトケン太ロウの創作によるもの。 |
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